一日、渋谷に見に行く。
 
人は無為な存在でいて良いし自由でいて良いという徹底的な認識は、おそらく、人を創造に行き着かせるのだと思う。
無為であることと自由であることが結びつくと、社会の「親」的な存在は、ネガティヴなことを連想し、「子供」から無為と自由をなんとかして奪おうとする。
しかし、もし、無為であることと自由であることが、最も好ましい成功へと導くとしたらどうなるだろう。
それが流れの速い美しい川に身を委ねて人生を謳歌することだとしたら。
「親」たちの信じていた価値の体系が転覆してしまう。
純粋に創造し続けることを模索した永遠の「子供」=「美しき敗者」=アーティストたちの姿を浮き彫りにしたドキュメンタリーだったと思う。
創造とは本来こういうものだ……ストリートとギャラリー、プロとアマ、勝ちと負け、生と死を越境してしまうものだ、決して怖くないからその流れに飛び込んでみないか、と誘ってくる映画。

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